馬上殺陣(ばじょうたて)について

馬に乗って殺陣をすることを「馬上殺陣」と言います。

いや、正確には聞いたことありません。作りました(笑)

 

 

今回はそんな馬上殺陣をするにあたっての注意点を書いてみようと思います。

 

 

 

経験上、馬上殺陣に必要なものは3点だけ。

  1. ダイナミックで安全な武器の操作
  2. ワンハンドでの正確な馬の操作
  3. 状況をよく見て、相手とイメージを共有すること

これだけです。

 

 

 

1、正確な武器の操作

 

槍や弓など様々考えられますが、今回は刀に絞っていこうと思います。

通常の殺陣では両手で持っている木刀も馬の上では片手で振らなければなりません。

 

そして小さく振っていると、周りから見えない上、相手に届くことがありません。

 

コツは

「大きく振りかぶり、手の内を効かせて前に振りましょう。」

 

少し残すようにすると、印象づいてかっこよく見えます。

 

 

大きく振るイメージとしては馬の操作に支障をきたさないように全身で振ることです。

ただしその際、手綱を持つ手や、馬腹に沿う脚がブレないようにしましょう。

 

拳と脚に気をつけて全身をひねるように振りかぶると大きく見えます。

大きく振りかぶることは殺陣のパートナーにとっても、刀を合わせたり、リアクションをとるタイミングを合わせる目安にもなるので、

とても大切です。

 

手の内を使うことも大切です。せっかく全身で振れても、刀が止まらなかったり、切っ先が前に抜けていかないと馬に当たる危険性もあります。

 

ダイナミックかつ、正確な操作を身につけましょう。

 

 

 

2、ワンハンドでの馬の操作

 

殺陣として成立させるためには、自分の足の代わりに馬を使うわけなので、正確な馬の操作が必須です。

 

ワンハンドで馬をあやつるためには・・・

とにかく深ぁーーーい話になります。

 

 

まず言えることは

 

 

柔らかい「拳、騎座、脚扶助」、わかりやすい「音声扶助」

そして平常心です。

 

 

 

殺陣は激しい戦いを演じるものであり、馬は往々にして気持ちが上がります。

普段駈歩が出にくい馬でもドンと出ますし、普段から軽い馬はなおのことです。

いきなり蹴るのではなく、まずは圧迫から使えるようにしましょう。

 

 

駈歩を出す際など、身体の動きに伴う音声扶助も大変効果的です。

 

 

 

ワンハンドでは手綱の操作範囲が極端に狭くなります。

普段から引っ張って曲げている人は馬の曲げ方すらわからなくなり、止まらなくなります。

 

しっかりと体を起こし、鐙を使って拳で受け、後肢から馬を曲げるようなイメージを持ちましょう。

焦って前かがみになったり、拳のみで曲げようとせずに一歩一歩のリズムを感じながら馬を誘導しましょう。

 

「引っ張り込む」のではなく、拳を向けた方に「進ませる」

ようにやってみてください。

 

 

そして身体全体を使って扶助を与えることができても、人間が焦っては馬がそのリズムについていけません。

 

焦れば焦るほど馬は思うように動かず、負のスパイラルに入ります(経験談)

 

馬のリズムを感じ、落ち着いて指示を伝える余裕を持ちましょう。

 

 

 

3、相手とのイメージの共有

 

上記のようなことをできても、相手の位置が段取りと違ったり、自分が思ってる位置どりができないことはザラにあります。

 

殺陣は競技ではなく演技であり、殺陣の相手は敵ではなく、演じるパートナーです。

 

相手の動きを見て、どうすれば段取りで決めた動きに近づけられるか臨機応変に対応しましょう。

 

殺陣を「成立」させることは見てる人に対しての演者の責任だと思います。

 

 

 

とまぁ書いてみましたが、

 

「熱いハートで、馬に優しく、人に思いやりを持って、かっこよく演じきる」

 

それを楽しめたら最高ですね^^

 

 

 

 

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コメント: 1
  • #1

    とにかく馬が好き (金曜日, 08 2月 2019 08:36)

    殺陣全くわからんですが、熱いハート�だけ持参しまーす�